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気まぐれ本虫―きまぐれぼむ―
蔵書を気まぐれに紹介する、 エッセイ風味雑感 and 備忘録
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 ■ 神経内科へ来る人びと
神経内科へ来る人びと神経内科へ来る人びと
米山公啓/筑摩書房 2001-02
定価:588円(税込)

 昨年五月、頭痛に苦しんで病院にいったところ、「神経内科」という聞き慣れない(あくまで私が、だけど)科に通された。
 要は肩こりがひどくなりすぎて頭痛が起こったわけだけど、それまで神経内科というものを知らなかった私からすれば、どうして肩こりでそこに通されるのか、頭だったら脳外科じゃないのか、と不思議に思ったもんだ。
※初診で脳外科というのは、あくまで頭に外傷を負っている場合のみだそうな

 そんなわけで、この本を買ったのは明らかな興味。
 「神経内科とは何ぞや」と、現役神経内科の先生が症例を挙げながら、私のように医療の知識のかけらもない人間にもわかるように説明してくれているエッセイ本がこれ。
 偏頭痛、自律神経失調症、脳梗塞といったメジャーなものから、本能性振戦、ロックド・イン症候群という、聞いただけじゃどんな病気なのかさっぱりわからんものまで18例を取り上げてある。
 しかも、一編はかなり短いので読みやすい。
 なるほどねえ、と読み進めているうちに、何だか自分が神経内科に詳しくなったように思えてくる楽しい本だ。恐ろしいね、素人は。

 私的にはヘルペス脳炎の症例が面白かった。この患者さん、症状が治まってきたら、今度は周りの人間がみんな猫に見えるようになったらしい。
 猫まみれの病院。来る人会う人みんな猫。猫好きの私にはパラダイスだ!

 先日治療薬をもらいに行った時にそんなことをぽろりと漏らしたら、「みんながみんなそうなるわけちゃうから」と釘を刺された。
 そういやそうだ。もしかしたら、全員タコ宇宙人に見えるかもしれない。
 どうせなら、全員ナメック星人とかだといいのになあ。
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