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気まぐれ本虫―きまぐれぼむ―
蔵書を気まぐれに紹介する、 エッセイ風味雑感 and 備忘録
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 ■ 名前の日本史
名前の日本史名前の日本史
紀田順一郎/文藝春秋 2002-09
定価:693円(税込)

 小難しそうな本だな、根を詰めて読まなきゃと意気込んで読み始めたら、意外と簡単だった。もちろんほめ言葉。筆者の丁寧かつ回りくどくない説明の賜物か。

 私自身、なかなか特異な名前であるので、昔から名前の本というのには興味があるんだけど、どうもどれもこれも難しいのね。
 ただ例を挙げてああだこうだと言われても、基礎知識がないもんだから理解することができない。本当に民俗学を専攻している人じゃないとわかんないんじゃないの?と思うことたびたび。
 この本も「日本史」という非常に閉鎖的な一言があるわけだけど、ここで触れられている日本史ならば、中学の歴史の授業で習った分で十分。

「こういう名前はこういう歴史背景から生まれたんだよ」
「その歴史背景っていうのはね(以下詳細)」

 そうやって、民俗学の先生と日本史の先生が二人がかりで教えてくれている感じ。お勉強のすっぽ抜けた私の脳みそでも十分理解できるレベルだ。

 そして根絶丁寧にそもそも名前とは何か、どのように変わってきたのかと教えてくれながら、時間の流れは古代から現代へ。昨今の当て字系の名前はなぜ出てきたのか、一時期メディアを賑わせた「悪魔ちゃん」とは何だったのか。
 そんなことにも言及しつつ、世界で類を見ないほど多種多様な日本人の名前というもつれた糸をきれいにまとめてくれる本。
 字を追っていくうちに、おのずと頭の中に「日本人の名前とは」というカテゴリーができてしまう。
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