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気まぐれ本虫―きまぐれぼむ―
蔵書を気まぐれに紹介する、 エッセイ風味雑感 and 備忘録
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 ■ 速効!図解ホームページ作成 HTML編
速効!図解ホームページ作成 HTML編速効!図解ホームページ作成 HTML編
森理浩/毎日コミュニケーションズ 2002-03
定価:950円(税別)

 ブログの名に恥じない気まぐれっぷりを発揮しつつ。先日本棚を整理していたら、何とも懐かしい本が出てきたのでご紹介。
 タイトル見てもわかる通り、ウェブサイト作成の基礎の基礎、タグを使って文字を大きくしたり、表を作ったりしようという本。この本、実にお世話になった。これのおかげで今、私の持つサイトが成り立っているようなものだ。とりあえず、本当に基本のところは、全部この本から吸収したように思える。
 買ったきっかけは大学の課題。パソコンなんてネットサーフィンで暇潰し、ワードでちょろっとレポート作成くらいにしか使わず、「ウェブサイト作成」なんて頭にもない学生にいきなり「半年で英語のサイトを作れ」。少々酷すぎやしないだろうか。
 とはいえ、この本を使って課題を仕上げた……というわけではなく、課題は課題で、先生のごく簡単なタグ説明の通りに仕上げた。そしてその時「タグを打つ」というものに目覚めてしまい、もっとしっかり勉強しようと買ったのがこの本。書店にはこの種の本が1コーナーを形成しているけども、ぱらぱらっとめくってみて、一番図が多かったから買った(まあ、それが「図解」を掲げるこの本の売りなんだろうが)
 そうして私はタグ打ちに目覚めてしまった。ローカルで適当なファイルいっぱい作って、とにかく色んなタグを試してみる日々。そうこうしているうちに、ようやくこの本の目的である「サイトを作ってみよっかな」となり、今に至る。
 実は未だに「ホームページ作成ソフト」というものを触ったことがない。きっと使えと言われても、どれをどうしたらいいのかわからず、パニックになるだろう。デジタルの中のアナログ人間なのだ。

 さて、こういう本について「中身を説明しろ」というのは少々難しい。「サイト作成説明」とそれだけで終わってしまうから。
 例えば、こんなことをしたり、こんなことをしたり、こんなことをしてみたり。
 それをやるためには、<BODY></BODY>の間に「<font size="5">こんなこと</font>ことをしたり、<font color="#ff6060">こんなこと</font>をしたり、<a href="http://miyabooks.blog.shinobi.jp/Entry/15/"><u>こんなこと</u></a>をしてみたり。」って書き込むんだよ、と手取り足取り、図を交えながら教えてくれる。
 これが私にとって有益になったのは、対象が初心者、そして図や方法が全てWindows XP仕様だったことのように思う。図と同じようにすれば、同じ画面が自分のパソコンに出てくるんだもの。新しいパソコンの仕様と本の中身がぴったり一致して初めて、HOW TO本ってのは最大の力を発揮するのだね、と改めて思った。
 とはいえ、この本も2002年、今から四年も前のもの。時間の流れの速いオンラインでは、もうあまり使わなくなってしまった技法や、「使わない方がいい」と言われているものがあることも確か。
 それでも私は「サイト作りたいんだけど」という人がいたら、迷わずこの本をお勧めする。サイトの構造、タグの意味。サイトを更新していく上でも重要な要素が、この本にはぎっしり詰まっている。
 ユーザビリティやOS、ブラウザによる表示の違いというものはおいおい学んでいけばいい。その前に、とにかく基礎を固めたいのならば、絶対にこれ。
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 ■ 世界遺産年報 2006
世界遺産年報 2006世界遺産年報 2006
日本ユネスコ協会連盟/平凡社 2006-03-25
定価:1,050円(税込)

 TB本舗のお題に便乗して。夏休みの旅行計画といえば、やっぱり行きたいのは知床。
 いつもは札幌で友人と遊んでいるが、ちょっと(という距離ではないが)足を伸ばして、オホーツクの風に吹かれながら夏を堪能。贅沢この上ない。

 さて、この本。年報ということで毎年出てるんだけどその最新版。特集のほかにもいろいろあって、世界遺産好きにはたまらない毎年の楽しみ。もちろん「蔵書紹介」の通り、私も買っている。今年も予約して買ったとも!
 見て楽しむだけもよし、これを元にマイ・世界遺産ツアーなど組んでみるもよし、危機遺産の現状を憂い、修復・保存に携わる人々への感謝の念を抱くもよし。十人十色の楽しみ方ができる。
 「世界遺産を知る」ための本といっても差し支えない内容で、載せられている写真はどれもダイナミックかつ美しい。地球ってすごいなあ、文明ってすごいなあと、見るたびに感動して飽きない。
 1960年、エジプトのアスワンハイダム建設がきっかけになってできた世界遺産も、いまや登録数800を超え、今もなお増え続けている。
 日本でも13ヶ所が指定されている。以下参照。

1993年
法隆寺地域の仏教建造物(奈良県/文化遺産)
姫路城(兵庫県/文化遺産)
屋久島(鹿児島県/自然遺産)
白神山地(青森県・秋田県/自然遺産)
1994年
古都京都の文化財(京都府京都市、宇治市、滋賀県大津市/文化遺産)
1995年
白川郷・五箇山の合掌造り集落(岐阜県/文化遺産)
1996年
原爆ドーム(広島県・文化遺産)
厳島神社(広島県・文化遺産)
1998年
古都奈良の文化財(奈良県・文化遺産)
1999年
日光の社寺(栃木県/文化遺産)
2000年
琉球王国のグスク及び関連遺産群(沖縄県/文化遺産)
2004年
紀伊山地の霊場と参詣道(三重県・奈良県・和歌山県/文化遺産)
2005年
知床(北海道/自然遺産)

 一部を除いたら割と簡単にいけるところばかり。すでに観光地として名を馳せているところも多いので、案内ももちろん多い。
 私としては近隣地域が多いのがありがたいと。姫路城なんて、ふらっと車で行ける距離。車で行く世界遺産って、ちょっとよろしい感じに聞こえないか。
 しかしあそこは四月六日に行くに限る。無料万歳! 桜も見ごろ。

 ■ 図説 拷問全書
図説 拷問全書図説 拷問全書
秋山裕美/筑摩書房 2003-04
定価:1,155円(税込)

 こんな本読むなんて趣味悪いんじゃないの?と言われそうだけど、興味があったら読む。それが信条なのであしからず。
 1997年に原書房から出版された同タイトルの文庫版。なぜちくまからなのか。そこんとこ気になるんだが、書店で見つけたので思わず買ってしまった。
 私が初めて読んだのは前出のハードカバーで、これがまた人を殺せそうなくらい分厚いの。大学の図書館で読み続けたわけだが、目が疲れるより先に腕が疲れた。しかも足に落とすという泣きっ面に蜂。この本、絶対何かあるに違いない。

 それはさておき注意をするとすれば、想像力の豊かな人は読まない方がいい。読んでるだけで痛くなってくるから。
 主に中世~近世ヨーロッパの拷問を図と併せて紹介しつつ、こんな罪はこんな拷問を受ける羽目になりますよと嫌がらせかと思うほど、たいへん丁寧に詳しく解説してくれている。私はどちらかと言えば想像力の足りない人間だけれど、話が進むにつれ、拷問を受けたと書かれている箇所がじりじりと痛み出し、「もう嫌、もう読みたくない。でも読みたい」と葛藤を繰り広げながら読んだ。それくらいきっちりと拷問の話。内容は見事なまでにそれだけ。
 だから、内容について「こんなのもあるよ」と挙げれば、ただ拷問方法を並べるだけになってしまうんだが、逆に言えば、たったそれだけの内容でここまで分厚い本が出るということは、それだけ世の中に拷問というものが多く存在するということなんだろう。
 この本で一番恐ろしいのは、そんな現実を目の当たりにしてしまうことなのかもしれない。
 もちろん、知識として詰め込むには最高の一品。恐怖と痛みに苛まれつつ、それでも知識を得る快感を味わえてしまう奇書。

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備忘録兼感想ブログ
不定期垂れ流し中
話がよく脱線する
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本のタイトルを覚えないがゆえに、持っている本を再び買ってしまうという悲しい脳みその持ち主。

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